このたび福島市にヤノベケンジさんのサンチャイルドが寄贈されました。

私たち、一般財団法人ふくしま自然エネルギー基金の活動理念に賛同し、再生可能エネルギーによる福島の再生に共感してくださったヤノベケンジさんから、10分の1サンチャイルド模型を当基金にご寄贈いただいたことがきっかけとなりました。
東京電力株式会社福島第一原子力発電所の事故の後、この地から除染、賠償、風評被害の拭布といった問題の解決や経済文化の復興に努めて来た私達が忘れてならないのは、二度と起こしては行けない原発事故です。福島と広島、長崎とは異なりますが、原爆ドームを残し戦後70年日本から世界に向けて核兵器の廃絶を訴えて来た広島、その事が広島の市民の自立と復興に繋がっています。福島も目に見えない放射線を受けた街です。大人達が止められなかった原発。その反省を忘れることはできません。廃炉、除染、半減期までの膨大な時間、費用とリスクを無視して次世代に未来を渡すことは出来ません。
傷から立ち直るモニュメントとしてサンチャイルドはとても大事です。長崎は広島と異なり被曝した 天主堂跡は残せませんでした。福島は傷みを乗り越え、語り継ぐ力、想像する力で、世界に向けた新しい文化を作る事になると思います。福島の子供達が誇れる未来と希望への橋渡しをする事が大事です。サンチャイルドは、そのための力を私たちに与えてくれると信じています。

ふくしま自然エネルギー基金
代表理事 佐藤弥右衛門