ふくしま自然エネルギー基金は各界の多彩な賛同者により支えられております。この度、そのお一人である現代美術家のヤノベケンジ氏をお招きし、第1回基金賛同者リレートークを開催します。これを機に、今後リレー形式で賛同者を迎え、トークショーを開催してまいります。
ヤノベケンジ氏は、現在開催中のギャラリーオフグリッドでの展示会を機に、より強い福島とのきずなを確認され、サン・チャイルド原型が福島にとどまり長く復興を見つめる象徴となることを願い、ふくしま自然エネルギー基金への寄贈を決めました。
トークショーには、渡邊教授、荒木学芸員、赤坂館長にも参加頂き、アートの視点から震災復興を語り合って頂きます。世界のアーティストからの賛同に繋がれば幸いです。
急なご案内となり恐縮ではございますが是非多くの皆様にお越しいただきますようご案内いたします。
開催概要
日時:2016年11月17日(木)
会場:県庁南再エネビル2階(福島市荒町4-7)
寄贈式:17:30〜17:50
トーク:17:50~19:10
入場:無料
主催:一般財団法人ふくしま自然エネルギー基金
お問合せ:飯舘電力(TEL 024-572-6006)まで
スピーカー
ヤノベケンジ(現代美術家、京都造形芸術大学教授)
渡邊晃一(福島大学 絵画・現代美術教授)
荒木康子(福島県立博物館学芸員)
赤坂憲雄(福島県立博物館館長、学習院大学教授)
佐藤彌右衛門(一般財団法人ふくしま自然エネルギー基金 代表理事)
サンチャイルドについて
サンチャイルドは、若い世代に強い支持を得ているアーティストヤノベケンジ氏の代表作。チエルノブイリに取材したアトムスーツプロジェクトなど人間が作り出してしまった制御できないものをテーマとしてきたヤノベケンジ氏が東京電力福島第一原子力発電所事故に直面し制作しました。
2010年に福島県立美術館で開催された展覧会に参加したことで福島に縁を持ったヤノベケンジ氏は、2011年に放射能汚染から再生する平和な福島のイメージを宿したサンチャイルドの制作に着手します。サンチャイルドは防護服のマスクをはずし微笑むかわいらしい男の子の大型彫刻として制作されました。マスクを取って汚れた世界に立ち向かう少年は、さながら鎧を取り去ってゴリアテに挑む「現代のダビデ」である、と作者は言います。現在3点が制作され、各地で展示公開さていますが、その原型となったのがこのサンチャイルドです。
ヤノベケンジ氏は震災後の福島をたびたび訪れ、飯舘村や再生可能エネルギーに深い関心を寄せています。今回のギャラリーオフグリッドでの展示を契機により強い福島とのきずなを確認したヤノベケンジ氏はサンチャイルド原型が福島にとどまり長く復興を見つめる象徴となることを願って寄贈を決めました。
ギャラリーオフグリッドについて
ギャラリーオフグリッドは、福島の抱える問題を共有し、福島の若手アーティストの活動を支援し、領域を越えた表現が交わる場として県庁南再エネビルの一画に誕生しました。運営は、自然エネルギーを軸とした福島の自立を目指す「ふくしま自然エネルギー基金」 によってなされています。
名称は、エネルギーを自立的にまかなうシステムであるオフグリッドに由来し、自由で独立した場になることを願っています。これまでに岡部昌生、逢坂 卓郎、土田ヒロミ、小原一真らのアーティスト、写真家が展示を行っています。また、トークイベント、上映会の場としても活用されています。